部下・後輩と上手くやっていく方法|職場での人間関係改善/仕事運アップ

①部下は「ほめて」育てて、信頼強化
部下や後輩を育てなくてはいけない時、「叱って育てる」か「ほめて育てる」かで悩むことがあるだろう。少しほめると図に乗るし、真剣に叱ると会社を辞めかねない。部下教育は難しい。

もちろん、相手の性格にもより一概には言えないが、心理学的には部下や後輩は「ほめて育てる」ことが良いとされる。

心理学者のローゼンサールとジャコブソンは小学生に知能テストを受けさせる実験を行った。担任の教師には将来の学力の伸びを予測するテストを行うことを告げ、学力と無関係に無作為に選んだ生徒を「将来有望な生徒」と紹介した。すると1年後、無作為に選んだはずなのに、選ばれた子供たちの成績が明らかに伸びていた。

教師は「有望」であることを信じて期待を込めてほめながら接し、子供たちも教師の期待に応えようと頑張った結果であると考えられている。期待を込めて、ほめられた人は伸びる。これを心理学では「ピグマリオン効果」と呼んでいる。

ピグマリオン効果は教師と子供だけではなく、親と子供、先輩と後輩、上司と部下にも当てはまる。人は怒られると短期的にがんばりを見せるのだが、長期的な動機にはなりにくい。一方、ほめて接すると、即効性は弱いものの長期的な動機継続になりやすいのである。

この効果は相手を伸ばすだけではない。信頼して継続した時間を過ごすことでよい関係が構築できるという副産物もある。ほめて接することは、長期的にも関係強化につながるのである。

オフィスに活かす「アサーション」
ピグマリオン効果のため、部下は基本的にほめたほうがよいと説明した。ただし、言いたいことを我慢してやみくもにほめるのは良策ではない。それこで現在、多くのサービス業、医療現場などで使われている「アサーション」と呼ばれる手法が役立つ。これは「自分も相手も大事にしたコミュニケーション」の考え方だ。つまり相手(部下)の行動を理解し尊重しつつも、自分(上司)のいいたいことをしっかりと伝えるというもの。一方的にしかったり、ひたすらほめるようなことはしない。心理学的にも非常にすぐれたコミュニケーションスキルであり、一般企業が学ぶところも多い。

たとえば部下がケアレスミスを月に5回もしたとする。ここでふつうの上司は「なにをやっている。もう5回目だぞ!しっかりやれ!」と怒る。ところがアサーションの考え方は、部下にそうなった原因を提示し(行動)、その結果を振り返り (影響)、それによって自分が感じていることを伝える(感情)。すると会話は「提出前に見直せば(行動)、どれも防げるミスだから(影響)、私は残念に思うよ(感情)」といった感じになる。

つまり感情をぶつけるのではなくて、原因と結果を提示し、変えてほしいことを伝えることで、部下は明確にどうすればよいか理解をし、実践をする。この仕組みが重要なのである。「遅刻をするな」ではなく、遅刻をするとどんな影響がでて、自分がどういう感情になるかを伝えるのである。お互いに意見をいうので、賛同できないこともあるが、攻撃的でも非主張的に相手に合わせるのでもない。お互いが歩み寄って最適な結論を導くやり方もある。

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